山陽道「想定外」の崩落、国交省が専門家派遣

読売新聞(2005.09.08)

 台風14号がもたらした豪雨により山口県岩国市の山陽自動車道ののり面が崩れ、3人が生き埋めとなった事故で、国土交通省は7日、現地に専門家を派遣し、本格的な原因究明に乗り出した。

 開通後10年以上経過した高速道路の大規模崩落は例がなく、関係者は「想定外」と驚きを隠さない。
 排水能力に問題があった可能性もあり、事態を重く見た国交省は、全国の高速道路の緊急点検を日本道路公団に指示した。

 日本道路公団によると、今回崩落したのは同市廿木(はたき)の山陽道上り線で、7日午前1時ごろ、長さ50メートル、幅15メートル以上にわたって、盛り土で建設された高速道路ののり面が上り線の路面ごと崩れ落ちた。

 土砂は約20メートル下の民家に押し寄せ、3人が生き埋めに。
 高速道路ののり面崩落で人的被害が出たのは初めてだった。

 現場の岩国―熊毛間は1992年に開通。
 雨水が盛り土の内部に染みこまないよう、のり面には3段の排水溝もあったが、現場付近には丸2日以上にわたって計324ミリの雨が降り続き、排水能力を超えて雨水が染み込んだ可能性がある。
 公団には、のり面をどれくらいの降水量に耐えられるものにすればよいかを定めた基準はないという。

 今回の台風では、山陽道のほか、大分県臼杵市の東九州自動車道、宮崎県山之口町の宮崎自動車道でも大規模な崩落が発生した。

 過去ののり面崩落事故としては、99年9月の台風18号で岐阜県美濃市の東海北陸自動車道が長さ140メートルにわたって崩れ、民家の敷地まで土砂が押し寄せた例がある。

 また、同年8月には、別の台風で群馬県富岡市の上信越自動車道ののり面が崩落。
 いずれも復旧までに1~2か月を要した。

 だが、東海北陸道と上信越道の現場は、開通から5~6年しか経過しておらず、盛り土が安定化していなかったことが要因として指摘されていた。
 一方、13年前に開通した今回の現場は、安定化のためには十分な時間がたっていた。

 国交省でも、「開通から10年もすれば盛り土は安定する。
 それ以上経過した現場でなぜ、あれほど大規模な崩落が起きたのか、想像もつかない」と困惑している。

 同省は「再発防止のためにも原因究明を急ぎたい」としており、崩落メカニズム解明のため、独立行政法人「土木研究所」(茨城県つくば市)の地滑りの専門家らを崩落現場に派遣した。

 ・・・・・事故や災害は想像をこえておこる
               (担当大臣・北側国土交通大臣の責任は?)・・・・・
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by nqk52550 | 2005-09-08 11:11